カトリック教会では、キリスト教の正式な教えを教会として決め、信者に教えています。そのような正式に認められた教え以外の「説」は、教会では「異端(いたん)の説」として、否定されています。有名なガリレオの「地球が動いている。」主張も、それまでのアリストテレスの主張に基づいたプトレマイオスの「天動説」を正式な教えとしていたカトリック教会では、異端の説と見なされていました。

同じように、ダーウインの進化論も、聖書の記述とは異なっていることから、「異端の説」とされてきました。このように、ローマ教会は、社会で語られている様々な問題について、教会が認めた正当な教えと、それ以外の異端の説を決めてきました。近代社会になって、科学が著しく進歩したため、カトリック教会の教えの一部は、科学的な真理とは言えない教えになってきています。